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精読:iOS Human Interface Guidelines

2015年01月07日

この2015年はサービスデザインではなくUI・グラフィックデザイン中心でがんばっていくことになったので、復習も兼ねてiOS Human Interface Guidelinesを精読してみました。あわせて2012年のPDF版と現行のWeb版を連続して読み、ヒューマンインタフェースガイドラインのパラダイムシフトみたいなものを観察してみたりもしました。

記事内、ガイドラインの文章を引用していますが、だれでも見れるコンテンツ=NDAの範囲外だと捉えて引用しました。もしだめそうだったら削除します。

気になった点

気になった点を挙げてみる。とくに「iOS8から設定画面へのURL Schemeが復活」はビビった。なぜ知らなかったぼく。

アダプティビティ・マルチデバイスを強調

どんな画面サイズでもうまく閲覧できるアダプティビティであったりマルチデバイスが強く推奨されていたのが修正点として印象的だった。AndroidのMaterial Designでもかなり推されている概念なので、面倒でもしっかり対応したい。

改善努力とチュートリアルについて

チュートリアル(実地体験)についても言及が加えられていた。

実地体験できる環境を提供する場合は慎重に検討する。(これは、アプリケーションの機能を紹介し、典型的な作業の実行手順を説明するというものです)。実地体験できる環境を検討する前に、あらゆる機能や作業が直感的で、容易に手順を推測できる設計に努めてください。これを導入したからといって、設計の改善が不要になるわけではありません。それでも必要と判断した場合は、以下のガイドラインに従い、ユーザの意図を妨げない、簡潔で的を射た体験ができるようにしてください。

またAppleが考える良いチュートリアルも定義されていて、

とりあえず試してみるために必要な、最低限の情報のみを与える。有用な実地体験とは、これが何をするものなのか、まず理解してもらう、あるいは、多くのユーザが興味を持つであろう若干の機能を具体的に示す、というものでしょう。ユーザがいろいろ試す前に過剰な情報を与えると、覚えることが多すぎるという印象を与え、このアプリケーションは使いにくいと思われる恐れがあります。多少の手助けが必要な作業があるかも知れませんが、ユーザが実際にその作業に着手してから手助けを与えるようにしてください。

というものだった。あくまでチュートリアルは「何をするアプリなのか」「こんな素敵な機能あるよ」など興味を惹くものとして考え、操作方法などはできるだけアニメーションやインターフェイスの改善でわかりやすいものにし、説明をだしたいときは「ユーザーがその作業に着手してから手助けする」こと。

iOS8から設定画面へのURL Schemeが復活

iOS6あたりから禁止されていた設定画面へのURLスキームが復活していた。

プッシュ通知の許可を求めて拒否されてしまった場合、以前は「設定を開いて通知設定から〜」みたいなめんどうな指示をテキストで伝えなければならなかったのですが、それが解消されたのは大きい。

iOS8で復活した設定画面へのURLスキーム – Qiita

対話型要素

よく「クリッカブル」みたいな表現でタッチできる要素を表現したりしますが、ガイドラインでは「対話型」と表現していたのが印象的でした。

端的にクリック(タップ)できるだけではなくて、これはプロダクトとユーザーがコミュニケーションする要素なんだというニュアンスがぐいぐい伝わってくる感じ。

装飾について

「装飾か操作性か」みたいな議論ってよくあるのですが、ガイドラインではこれを「できるだけ認識に関してユーザの負担を増やさない。」と指示されていて、このような指針で議論すると建設的に進められそう。

全画面広告について

ユーザ体験に中休みがあるときに、小休止として全画面広告バナーを表示するガイドラインもあった。ガイドラインでは全画面の遷移=ユーザーにとっての体験(目的)の変化として採用することを推奨していて、その意味でも中休みで広告をいれることはより自然だと感じた。

ナビゲーションバーのタイトルは意味のある場合のみ表示

ナビゲーションバーについても気になる記述があった。

ビューのタイトルをナビゲーションバーに表示するのは、それに意味がある場合に限る。

というもので、どちらかというと「無い方がいい」というポジションからの意見なのが意外だった。

アクションシートについて

PCアプリからの流れで「〜しますけどいいですか?」みたいな確認アラートもアラートでやっちゃいがちですが、ガイドラインではアクションシートの利用について次のように定義されていた。

アクションシートは次の目的で使用します。

タスクを実行する別の方法を提示する。アクションシートを使用することで、UIの特定の場所に選択肢を置いておかなくても、現在のタスクのコンテキストに合った一連の選択肢を提示することができます。

危険な可能性のあるタスクを完了する前に、確認を求める。アクションシートは、ユーザが行おうとしている手順によって生じるおそれのある危険な影響について考えることをユーザに促し、いくつかの選択肢をユーザに示します。

確認アラートはアクションシートでやろう。ちなみにiPhoneの横ビュー・iPadではポップオーバーのなかにアクションシートを入れて表現します。


学びは色々あったものの、BEST APPを受賞したアプリはどれもガイドラインに沿いつつも突き抜けたものをしっかりもったアプリばかりだったので、ガイドラインに対応しているからといってそれがより最適である、というわけではないことは覚えておきたい。

新年一発目の記事でした!今年もよろしくお願い致します!

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自己紹介
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KEISUKE TSUKAYOSHI

UX Designer / UI Designer.

株式会社Fablicでフリマアプリ"FRIL"などの事業サービスのプロダクトマネジメントやデザインを担当しています。

実績など詳しくはこちら

copyrights(c) Keisuke Tsukayoshi.