「満足のデザイン」とは?
2014年08月07日
昨晩、BEENOSのふみやさん、デザイナーのkazuさん、鈴木くんと飲みに行ったのですが、「満足のデザイン」について考えてくるという宿題があったので「アイスクリームを食べることで満足するには」という軸で少し考えてみました。 せっかくなので公開してみる。
そのときに出された参考リンクがこれ→「満足のデザインとは?」 | Design dot BEENOS
アイスクリームを食べて満足する
どうすればアイスクリームを食べることで満足することができるのか?
例1:アイスクリームを食べたかったからそれを食べたことで満足した
- 期待(=興味)を充足させることが満足に繋がる?
- 期待するにはアイスクリームというものを事前に知っている必要がある
- アイスクリームを食べるという行為以外の部分の影響が大きい
- 前もって良い体験をしていた可能性が高い
- 繰り返しが満足を生む
- 満足するためにはそれ以前に満足している経験であったりそれに対する期待感=経験が必要
例2:食べたくなくてもふいに食べてめちゃくちゃおいしかったら満足するかもしれない
- あまりアイスクリームを食べたい気持ちにない
- 興味を持てていない状態
- この欲求の達成は満足とは言わない?自己実現したい気持ちは全くなかったはず
- 新しい価値観を得たこと自体が満足感に繋がっただけでアイスクリームでなくてもよかった
例3:道を歩いていていきなり口にアイスクリームが飛んできた
- ノーコンテキストでふいに体験が起こったところで満足とは言えない
- 「おなかが減っていたから満足」などの低レベルの欲求の達成はアイスクリームの満足とは関係ない
満足とは?
良いUX=満足だと最初思ったが、満足とは良いUXの一部であって、それを体験することを前もって期待していてかつ自己実現の欲求に関連するようなUXだと感じた(つまりアイスクリームに対する経験が必要)
これをUX設計するとすれば、
- アイスクリームを食べる行為だけでなく、それ以外の部分での良いコンテキスト作りがかなり重要 →「食べ物をたべたい」ではなく「アイスクリームを食べたい」状況をつくる
- 前もって期待する状態(経験)を作っておくこと
- アイスクリームは期待を充足させるレベルのものであること
まとめ
アイスクリームを食べて満足するには、アイスクリームを食べる行為以外の時間が食べる時間と同じくらい重要。
また、期待するためには経験が必要で、経験と体験の連続をいかにつくるかがポイントになってくる。
最近ジャーニーマップがよく使われていて、なんとなく体験以外のところにもフォーカスしないといけないんだなぁとは思っていたけど改めて重要さを理解できました。
途中からエバーノートのメモそのまんまでブログに載せちゃいましたが、なんとなくでも伝わればいいなぁと思います。