印象に残るデザイン
2014年08月08日
デザインを作っていて、「合理的には読みにくいけどなんとなくこうしたほうが適切な気がする」みたいな状況になることがたまにあるのですが、結局いつもそれをきちんと説明できなくてそういう思考で作ったデザイン案がボツになったり、ときにはゴリ押しで通してみたりしてました。

例えばRAW-Fiさんのデザイン。サムネイルにタイトルががっつり重なっているのが特徴的で、先日公開されていたスライドでは「読みづらくてもいい、攻撃的であれ」と説明されていました。読みやすさは重視されていないことは見てわかりますが、RAW-Fiさんといえばこれ、と説明されることも少なくなさそう。
そういうふわっとしたデザインが説明できない状態が歯がゆくてなんとなく考え続けてきたのですが、今朝ふと腑に落ちた言葉を見つけたのでようやくスッキリすることができました。
「印象に残るデザイン」
キャンペーン系やブランド系のサイトを制作されているような方にはごくあたりまえに使われている言葉・概念だと思いますが、ユーザーインターフェイス的な視点でデザインを考える人ってついつい合理的な判断基準でデザインを作ってしまいがちで、それに慣れすぎるとこういう本能的なレベルのデザインの考え方をつい忘れてしまうんですよね。
ぼくはユーザーの心をつかむために「キレイな言葉を喋るデザイン」だけではなく、「より伝わる言葉を喋るデザイン」に重点をおいて考えた方がいいデザインも場合によってはあると思うので、そういう時に有効的に活用していければいいと思います。